カテゴリ:伝統工法の家づくり( 40 )

土練り開始!

土壁塗りは、建物が形づいてからですが、土は、今のうちに藁を混ぜ、練っておかなければばりません。
夏を越すと、発酵して、いい具合になるそうです。

まずは、土を混ぜ、置いておく、プールを作りました。家の邪魔にならない場所を、平らにならすことから、始まりました。
平らなようでも、傾斜があるもので、意外に時間がかかり、すでに、ヘトヘト。
木枠作りは、旦那とそのお父さんが、1日で仕上げました。作業シートを敷いて完成。


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以前、横浜で建築中を見学させてもらった人が、
わざわざ、残った土を持って来てくれました。
なんと、ここの家は、奥さんが、1人で土を練ったそうです。




d0053605_19224797.jpgそして、お米を作っている両親の実家がある岩手まで、はるばるトラックで貰いに行った、藁の山。
これを、5センチ位に、切り揃えると言う作業も同時進行。
最初に半分、壁塗りの前の半分使うそうです。
古道具屋で、500円で見つけた、昔の藁切りの農機具が、役立ちました。



d0053605_1931672.jpg土が入りました。
水を加え、ダマダマがなくなるよう、クリーム状になるまで、練ります。
梅雨明け間近の炎天下で、旦那も、私も、気持ちとは裏腹に、直ぐ、ばててしまい、仕事が進みません。
今、半分まで、練ったところです。まだ、藁が入っていません。



田んぼのような、土のプールに素足で入ると、思ったより暖かいし、何だか、気持ちいい。子供にかえったようです。
土いじりは、肌荒れすると思ったら、泥パックのようで、お肌がスベスベします。
土の粒子が、とても細かいので、水で、すぐ、きれいになります。
by madokae | 2005-07-19 19:47 | 伝統工法の家づくり

家の本契約が、済みました。

先日7月1日に、以前、行った材木屋さんの事務所で、工務店の社長Tさん(って言うのかな?)、材木担当Kさん、設計と諸窓口のO君、始めて紹介された大工の棟梁Mさんと執り行ないました。

と言っても、およそ、一般的な契約のシーンとは、違っていました。
場所は、Kさんが、集めに集めた材木が、空高く積まれた壁が、連立する中の小さな建物。
メンツはと言えば、これまた、個性的。
 Kさんは、木や木造建築にはひとかたならぬ情熱の持ち主で、職人と言うより、芸術家タイプ。この中では一番年上、自ら、扇動家と称する人物。
 Tさんは、30歳半ば、マイケルが通り名。見た目は、外人です。(確認はしていないけど、ハーフかな?イイオトコです。)喋りや、読み書きは全くの日本人だから、日本育ちなでしょう。八王子のT美大に建築の講師に行っているそうです。
 O君は、30歳になったのかな。設計を担当していますが、実家も工務店で、大工仕事もできる。諸々の手続きや手配をやってくれます。若いと言うこともあるけど、Kさんや、Tさんに、ハッパをかけられて、汗汗って感じ。
 棟梁のMさんもまだ若い、30歳になったばかり。物静かな印象でした。後、もう1人、大工さんが、入るそうです。
 それに、年令職業不詳のうちの旦那ですから。(自分の事は、おいといて・・・)

簡単に、捺印した後は、ビールで乾杯して、無事、終わりました。
去年の秋からですから、随分、待たされましたね。
これで、ようやく、工事が、始まるわけです。


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やっと、梅雨らしい雨が、降っています。
アーチの下の方でメアリ−ローズが、雨に濡れて、
うつむきながら咲いています。

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by madokae | 2005-07-04 17:20 | 伝統工法の家づくり

どんな家に? その1

建てる計画のあるなしにかかわらず、誰でも、こんな家に住みたいとか、あんな家が素敵とか、心のどこかにあるもの。
その上、TVや雑誌、広告で、色々な情報が、絶えず入って来るわけで。
バリアフリー、高気密高断熱住宅、輸入住宅、オール電化、太陽光発電、2×4、ラーメン構造、ローコスト、シックハウス、床暖房、システムキッチン、ウォークインクロゼット、パティオ・?・?・?・?・エトセトラエトセトラ。

私も、今度、住むならなんて、とりとめもなく、夢を抱いていた・・・はず。
でも、結局、選んだのは、最新設備とはほど遠い、昔ながらの造りの家でした。
システムキッチンもなければ、朝シャンする洗面台もない、玄関ホールもない、IH対応の鍋も必要無いし、屋上で象も飼えないし。
なんだか、時代と逆行してるようです。

日本の無垢の木の構造体の美しい、天然素材にこだわった、手作りの家!と言ってしまえば、今度は、エコロジ−時代の先を行くような選択にも思えるのだけど、
私としては、そんな、大きな思想を掲げているわけでもないのです。
何なんでしょうねえ。

d0053605_1810722.jpg最近思うに、今の時代に着物を楽しんで着るっていうのに、近いかな。上手く、説明出来ないけど。
着物が似合う家になることだけは、確信できるもの。


これは、ツキヌキニンドウ、スイカズラの仲間ですが、こちらは園芸種だから、
ちょっと、ドレスアップしてます。

by madokae | 2005-06-19 18:17 | 伝統工法の家づくり

予算オーバー

一昨日、家の打ち合わせに、O君がやってきました。
最終的な、見積もりが出来たそうです。最初の予算より、かなりのオーバーで、これから、削れるところはないかと言う話なんです。
土台や柱などの材木は削りようないですし、設備にしたって、シンプル、最低ラインで見積もっているので、正直なところ、削る事なんて、不可能。
まあ、予算どおりにいかないとは、思っていたので、最初から低めには設定していましたが。
建て始めれば、絶対、希望が具体的になって、追加することになるのは、目に見えていますから。
仕方がない。極力、手伝って、労力で節約するしかない・・・・っていうのが結論です。

d0053605_1753929.jpgなんだか、希望と予算の狭間で、葛藤の日々。
楽しいはずなのに、打ち合わせする度、憂鬱になるのは、何故?



白い紫陽花、今頃の緑がかった色合いが好きです。
結婚した年に、散歩の途中に手折った一枝が、こんなに大きくなりました。
いつ植えたとか、いつ買ったとか、誰に貰ったとか、そう言うことを妙によく覚えている性分です。
だから、物が増えちゃうんだなあ。
by madokae | 2005-06-18 18:02 | 伝統工法の家づくり

案の定・・・

家の着工が遅れています。6月も、もう中旬です。
まだ、土壁練りもしていません。
旦那が、週末にトラックで、藁をもらってきたので、
今度は、土と藁を合わせて、練るプールを作らねばなりません。
といっても、簡単な木枠に作業シートを敷いて、作ればいいんですけどね。
主に旦那の仕事だしね。

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建築士のO君が、つくって来てくれました。
少しは、立体的に考えられるかなあ。
やっぱり、狭い!


(注)明日6月16日(木曜日)はサーバー増強作業のため、このブログは、一時、停止するそうです。
時間:01:00〜17:00(最長16時間)
by madokae | 2005-06-14 20:59 | 伝統工法の家づくり

家を建てる? 

●その3を、間違えて、非公開にしていました。今、気付きました。さかのぼって、読んで下さいね。

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by madokae | 2005-06-11 19:49 | 伝統工法の家づくり

家を建てる? その3

伝統工法って?
京都の町家、茅葺き屋根の民家、古い神社、お寺。これらは、日本独自の古くから受け継がれて来た「伝統工法」の建物です。土台、柱、梁などの軸材で、建物を支え、その間を土壁や板壁で埋める構造。
そんな、立派な建物でなくても、東京オリンピック以前は、基本的にはこの工法で、普通の家も建てられていたそうです。

しかし、高度成長期、工期が短く、ローコストが求められるようになり、家の工法にも変化がでできました。
壁部分に筋交いと言う斜め材を入れて補強したり、構造用合板、ボルト等の金属が使われるようになり、現在に至っています。
これを、北米から導入された、壁材で建物を支える、「2×4(ツーバイフォー)工法」と区別して、「在来工法」と言われるようになったそうです。現在、一番ポピュラーな木造建築の工法です。

難しい話になりましたが、にわか知識です。知れば知るほど、大変なことを選んだものだと感じます。
今住んでいる建て売りの住宅は、住んだ時点から、不満はありましたが、10年目となれば、あちらこちらに不備がでて来ています。
外壁はひびだらけ、結露の多い壁は、黴びるし、めくれるし、合板の床は汚くなるし。
あげたら、きりがありません。リフォームの時期なんでしょうね。
出来た時は、見た目はきれいなのだけど、時間を経ると、どんどん、古びて来る今の家に疑問を感じていました。
古くなっても、それなりに味の出る家を求めていたのかも知れません。
工務店の人は、100年持つと太鼓判を押す。
子供の居ない私達にとっては、それってどうよ・・・って感じですが、精々、長生きしなくては!

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横浜の建築中の家。我が家とほぼ同じ大きさの家。柱、梁は、全て、削って組んで行きます。奥に見える格子は、壁を塗るところ。昔は、竹で編んだもの(竹小舞)でしたが、これは板小舞。壁を塗る前もきれいです。
by madokae | 2005-06-07 14:32 | 伝統工法の家づくり

家を建てる? その3

旦那の反応は、私が満足出来るなら・・・いいんじゃないって感じでした。
私も旦那も美大の彫刻科卒、一般の人よりは、古い建築様式や、材木の知識はあるはずです。美に対する執着もあるはずなのですが、旦那は、自分の家については、私ほど、こだわりがないよう。
大工のお父さんは、若い頃に伝統的な家造りを見て来ているだけに、どうかなと思いましたが、難無く、パスしました。

こうして、あれよあれよと言う間に、伝統工法の家を建てる事に決まってしまいました。
工務店の建てた家を見学に行ったり、建築中の家等も、見て、漠然としたイメージや知識も少しは、はっきりしてきましたが、
施行が、まだ先ということもあって、実感が湧かないまま、その年は暮れました。

今年に入り、暖かくなってから、いろいろと忙しくなってきました。
まず、買った土地には、古い平家が建っていました。
最初は、それを改築して住もうとか、旦那のアトリエにしようとも考えました。
だけど、古いと言っても、アンティーク的価値がある程ではなく、傷みも激しく、住むには無理。アトリエ案は、家をアトリエの後ろ、一段、下がったところに建てる事になるので、却下となり、取り壊す事になりました。
資金節約と、廃材を新しく建てるアトリエに使う為、旦那とお父さんが、できるところまで、取り壊し、最後に解体屋さんを頼みました。
解体屋さんいわく、最近は、ブルトーザー等でバリバリ壊してしまうので、手で解体するのは久しぶりと言う事でした。

かくして、その古い家は、材木、トタン屋根、とい、サッシなどをアトリエに、新しい家には、建て具を供する事になり、姿を消しました。これって、立派なリサイクル?
(つづく)

d0053605_15285394.jpg10年前の私達二人だったら、きっと、住んでいただろうなあ。
by madokae | 2005-06-05 15:40 | 伝統工法の家づくり

家を建てる? その2

紹介してもらった工務店の社長は(と言っても30代)、フランスに茶室を建てに行っていて、年内は帰らないと言う。
そこで、設計士の人と、材木屋のご主人と会うことに。(去年の秋のことです。)

その日は、旦那が都合悪く、私一人で会うことになり、ちょっと、ドキドキ。
待ち合わせ場所は、材木置き場にある事務所ということでしたが、行ってみて、びっくりしました。
広い敷地に、ところ狭しと積み上げられた、大きな板材が、壁のようになっています。
松、檜、杉、栗・・・!
元来、どんなものでも材料や道具っていう物が、無条件に大好きな私は、圧倒されるやら、興奮するやら、ますます、ドキドキしてしまいました。

材木屋のご主人Kさんは、本などで、顔は知っていました。
私よりは少し上の世代で、材木の事ならお任せ、ただ者ではないという感じを漂わせながらも、ざっくばらんな口調で、人望を集めるタイプ。木が大好きで、こんなに材木、集めちゃいましたって感じの人。大学は、油絵科だったという。
設計士のO君は、30歳そこそこ。まだ、修行中って感じで、言葉少なく、ちょっと頼り無いけど、仕事対しては、プライドを持っている事を感じさせる。

国内産の無垢の木で、伝統工法の家。というのが彼等のコンセプト。
HPや本で、下調べをしていた私は、自分達の予算で、果たして、現実するかというのが、最大の疑問でした。
しかし、Kさんは、あっけなく出来るというのです。ただし、壁塗りは、施主である私達がするというのが、最低条件だと言うのです。
施行には、最低6ヶ月かかり、今、何軒か抱えているので、来年の夏頃からの施行になるだろうとも言われました。(と言うことは、引越は再来年?)

正直、無理じゃないかと思っていた私は、嬉しいかも!と思いつつも、旦那や、大工のお父さんの反応が、気になって来ました。
同じ予算で、メーカーの家なら、それなりの設備、広さの家が、3ヶ月もあれば、建つのですから。(つづく)

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写真は、後に見せてもらった、この工務店が建てた、荒壁造りの別荘です。
by madokae | 2005-06-04 14:14 | 伝統工法の家づくり

家を建てる?

旦那のお父さんと、ゆくゆくは同居する約束が、延ばし延ばしで、今に至ってしまいました。
見た目は、元気ですが、73歳。仕事の大工さんもリタイアして、
そろそろ、考えなくてはと言う、時期になっています。
今の家では、手狭になるので、去年あたりから、動き始めていました。

たまたま、近くに見つけたのは、200坪近くある土地。
広い!日当たりもよい!最寄り駅に近くなる!
こういう時って、弾みなんですかね。買っちゃいました。
土地だから、上物は建てなくてはなりません。
現在の建て売りの家は引越した時から、不満だらけなので、
何とか、満足のいく家にしたいものだと思いました。
でも、土地に取られた分、予算は少ない〜!。

そんな中、近くにオープンした喫茶店。陶芸家の親子が、手作りで作ったユニークな可愛いお店なんですが、その裏の自宅が、無垢の木で作られたシンプルな家。
聞けば、低予算で、手伝えるところは、自分達で作ったと言う・・・。
そこを手掛けた工務店を聞いて、とりあえず、話を聞くことにしました。(つづく)

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広いけど、全くの荒れ地だ〜
by madokae | 2005-06-03 17:13 | 伝統工法の家づくり